2019年02月25日
フジタとイタクラ展に行ってきた
千葉県松戸市の聖徳大学の博物館で開催されている「フジタとイタクラ エコール・ド・パリの画家、藤田嗣治と板倉鼎・須美子」展に行ってきました。
藤田嗣治といえば、昨年東京や京都でも美術展が開催れたことでも記憶にある方も多いかと思います。
乳白色の下地と、細い線で縁どられた女性を描いた作品が印象的で、イラストや挿絵でも有名な作品が多い画家。
まるで水彩画のような、油彩とは思えないほど淡い色使いが優しさを感じます。
その藤田嗣治と親交のあった画家板倉鼎(かなえ)・須美子夫妻の作品をあわせて展示していました。
作品数は十数点と多くはありませんが、須美子の育った千葉県松戸市の聖徳大学の企画展として開催されたわけです。
板倉夫妻のことは知らなかったのですが、お二人ともとても色使いの鮮やかな作品が多いように思いました
ここでの展示作品がハワイの風景だったこともあり、眺めているだけで暖かくなるような
でも私生活では最愛の子供を亡くしたり、ご夫妻共々二十代で早逝するなど、悲劇的な人生だった印象も拭えません。
写真を拝見しても、とても現代的なお顔で、須美子さんなんて、今なら某アイドルグループにいてもおかしくないような可愛らしい方
企画展は3月16日まで、日曜祝日と3月8、9日は休館で開催されています。
拝観無料(入口にて氏名と住所を記入)なので、お近くへお越しの際は行かれてみてはいかがでしょうか。
2019年02月17日
絵本と野球
先日、新宿区にある佐藤美術館で開催されている「絵本にみる日本画」展に行ってきました。
今回は秋野不矩、朝倉摂、岡村桂三郎、福井江太郎氏の作品が展示されています。
点数は多くはありませんが、どれも色彩豊かな絵でしたよ
絵本と日本画というのはなんとなくピンとこないというか、絵本自体が西洋的なイメージが合ったのでどうなんだろうと思っていましたが、考えてみれば、日本の昔話の絵本もあるわけですもんね。
上は朝倉摂氏の「龍の子太郎」、下は岡村桂三郎氏の「海女の珠とり」の挿絵です。
日本の童話なので、線のきめ細かさや色の濃淡がまさに日本画ですね。
こちらは福井江太郎氏の「駝鳥」。
黒の濃淡とピンクの差し色だけで表現された世界が印象的でした。
表情も可愛らしい
なお、パンフレットの秋野不矩氏の「きんいろのしか」は撮影禁止だったので、残念ながら載せられませんでしたが、こちらは色彩豊かで、これぞ絵本!という作品群。
絵本は物語と絵がひとつになって完成されたものであることがよーくわかる展覧会でした。
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