2015年02月10日

ホテルローヤルを読んだ

ホテルローヤル」 桜木紫乃

ずっと読みたかったのですが、何だかんだいろんなものを読んだりやったりしているうちに、つい読みそびれていました本
やっと読了。

釧路のラブホテルを舞台にした、男女の機微を連作オムニバス形式で描いた作品黒ハート
全六編の物語は、時間を遡るような形で描かれ、そのどれもが時代時代のこのホテルでの出来事を描いています。

一見、普通に暮らしている誰もが何かしらの心の澱のようなものを抱えて生きている中、たとえ1000%ありえないことも、男女の仲ではそれも限らないことはなんとなくわかっております。
心身ともに求めるのは異性の温もりですしねムード

私的には「えっち屋」、「せんせぇ」、「ギフト」が印象に残りました。
どれもラストが印象的。
「えっち屋」はある意味希望を感じさせ、「せんせぇ」はその後の悲劇を感じさせて涙しそうになりましたし、「ギフト」は不器用な男と女の始まりの物語。
特に「ギフト」ではホテルローヤルの名前の由来はこういうことなんだぁと、ちょっとホッとしたような気にもなったりホテル

決して官能小説ではないので性表現は過激ではないですよ。
作者の桜木さん、これで直木賞をとっただけあって、表現が巧み。
かつてご自身の実家が実際にラブホテルを経営されていただけあって、人間観察や物語の膨らませ方が豊かなのかもしれません。


本当はもう一冊、他の作者さんの時代劇を読んでいたんですけど、これが900ページ近くもあるのでなかなか大変でしたふらふら
物語自体はとても読みやすくて面白いんですけど、その後、同じくらいのボリュームで数冊の続編があるので、とりあえず休み休みゆっくりと読み進めることにします。

posted by ろーにん at 23:27| | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする