2024年07月18日
「鯨の哭く海」を読んだ
内田康夫著「鯨の哭く海」を読み終わりました。
浅見光彦シリーズです。
鯨の町、和歌山県太地町を主な舞台にしたミステリー。
捕鯨問題というのはとてもセンシティブというか、捕鯨派・反捕鯨派といろいろ考え方があるもので難しい問題ではありますね。
鯨肉はフライや大和煮の缶詰で食べたことがありますが、なかなか美味しかった記憶があります。
主な舞台は太地町ということなんですが、発端となった舞台は秩父。
山ですな。
物語は犯人や被害者の生き様が凝縮された人生や、憎悪や怨念や哀しみを生み出す人の思いを綴った展開。
読みやすくて、場面が変わっても違和感なく楽しめる作品です。
ただ、主人公の浅見光彦の推理はちょっと強引。
あまりにも証拠がなさすぎるし、そうとしか思えないでしょ的な語り口が鼻を突きます。
主人公だから仕方ないけど、この頃の作品から結構多く感じる印象です。
シャーロック・ホームズにしようとしてるのかな。
関東地方も梅雨が開けました。
暑過ぎて、冷房が効いているスペースがあると本を読む時間が増えてます(笑)
さて、次は何を読みますか。