2024年09月04日
ハードボイルド・サニーサイド
荻原浩著「ハードボイルド・エッグ」と「サニーサイドエッグ」を読み終わりました。
ハードボイルドを気取る探偵・最上俊平が主人公のコメディタッチの小説。
「ハードボイルドエッグ」
レイモンド・チャンドラーのフィリップ・マーローに憧れるも、実際の探偵業となるとなかなか小説のようなわけにもいかず、いつかはマーローのように殺人事件の捜査をすると意気込んではいますが、依頼はほとんど失踪したペットの捜索。
犬や猫はもちろん鳥(飛ばないもの)や爬虫類まで。
ダイナマイトボディの秘書を雇うつもりもなかなかうまくいかず、来たのは…。。
中盤まではペット捜索の話ばかりですが、後半からは少しずつシリアスになって…くるかな💦
ラストはちょっと残念かな。悲しいという意味で。。
「サニーサイドエッグ」
やなり相変わらずペット捜索に明け暮れていますが、今度の依頼人はしっとりとした美女。
依頼はロシアンブルーの捜索。
しかもそれとはまた別口のロシアンブルーの捜索依頼が舞い込みます。
哀しいことに、ペット探偵として評判になってますね(笑)
そして今回の助手も一癖も二癖もある女性が現れて。。
うん、二癖という言い方が合ってるかも。
ハードボイルド小説は、言っちゃなんだけど字数が多くなるんですね。いらないことまでモノローグするので。
それが醍醐味でもあるんですけど、そういうところも楽しめる方にはハードボイルドはアリですね。
巻末のあとがきは全くその通り!と思いました。最後までお楽しみください。